知床半島沖で痛ましい海難事故がありました。知人の話を身近に聞いたのです。『海底120メートルの観光船の引揚げが近く始まるとのニュースを、ぼんやり見ていたら、家内が「お父さん(家内のオヤジさん)の会社の船だ」と言う。えっ!、確かに船名がNIPPON SALVAGEと書いてある。納戸からオヤジさんが書いたとかの書物を引っ張り出してきた。書物があるのは知っていたが、余り興味が無く中身を見たことがなかった。初めて中を読むと、かなり専門書だが、TVで言っていた「飽和潜水」も詳しく記載されていた。』さらに『いまさらながらだが、家内のオヤジさんのことを、改めて見直した次第。こんな事もあるのかなーと、つくづく思ったので、メールしました。』と・・・。2022/05/24

表表紙
サルベージ船
著者は義父

引き上げ中のNIPPON SALVAGE

飽和潜水とは…10㍍以上の深度で潜水すると空気中の窒素が身体中に溶解するので減圧しながら上昇する必要がある。しかし、人間が長時間高圧ガスの中にいると、身体内はこのガスが飽和状態になって、それ以上は体に溶け込まない。限界に達した後は、長時間作業しても減圧に要する時間は同じである。即ち飽和するから何日間でも海底に滞在できるとの理論から開発された潜水法を飽和潜水という。